焙煎って何?自家焙煎珈琲と大手珈琲の違いを解説!

投稿者 :BANEMO on

 

こんにちは。突然ですが、あなたは珈琲がどのくらい好きですか?

 

こちらのブログにたどり着いたということは、「毎日飲んでいるよ!」という人もきっといらっしゃるでしょう。

 

近年では、「サードウェーブコーヒー」というジャンルが流行った影響から珈琲に興味を持ち、趣味として珈琲を自分で淹れたり、中には焙煎までやっている方も見かけるようになってきました。

この記事では、そんなこだわりを持っている方やこれから珈琲を趣味として始めたい方、もっとカフェ巡りを楽しみたい方へ珈琲について詳しくなれる豆知識をご紹介します!

 

今回のテーマは「焙煎」についてです。

 

 

 

♦︎そもそも「焙煎」って何?

普段何気なく飲んでいる珈琲ですが、その 1 杯の珈琲ができるまでにはいくつもの工程があります。

皆さんが普段目にしているあのコゲ茶色っぽい珈琲豆は、生の豆を加熱加工したものです。この加熱加工のことを「焙煎」と言います。「珈琲豆を煎ること」を指して使われる言葉です。

(※余談ですが、実は珈琲豆は「豆」ではなく、「コーヒーチェリー」というサクランボのような果実の種に当たる部分なんですよ!)

 

焙煎(英:ロースト)には、その加減によって名前がつけられています。

お肉を焼くときのレア、ミディアム、ウェルダンみたいなものですね。

 

焙煎には8 つの段階があり、加熱が少ない(浅い)ものから

・ライトロースト

・シナモンロースト

・ミディアムロースト(アメリカンロースト)

・ハイロースト

・シティロースト

・フルシティロースト

・フレンチロースト

・イタリアンロースト

といった順に、焙煎段階が深くなっていきます。

※焙煎加減の大小は「深い」「浅い」と表現します。

 

 

♦︎焙煎による大きな違いは、コクと味わい。

一般的に、浅煎りの豆は薄い茶色をしていて、味は酸味が強めでさっぱりとした味わいになります。深煎りの豆ほど黒に近い濃いコゲ茶色で、コクが深く苦味の強い味わいとなります。

 

「焙煎の深浅は良し悪しとは関係なく、飲む人の好みによって選ぶもの」なので、色々試して自分好みの焙煎具合のものを見つけられるとより珈琲を楽しめるようになるはずです!

筆者も飲むタイミングや季節、気分によって入れる珈琲を選んだりしています。

 

ここまで焙煎について解説してきましたが、お店で売っている珈琲豆は実に様々な種類のものが存在します。

スーパーで大きな袋に入って数百円で売っているものから、専門店で 100g で 1000 円前後するものもあり、値段はピンキリです。

また、コンビニで 100 円で飲める珈琲がおしゃれなカフェでは 500〜1000 円にもなります。

 

 

では、いったい珈琲の値段にはどんな差があるのでしょうか?

その理由をお話しします。

 

 

 

 

♦︎自家焙煎珈琲と大手珈琲の違い

 

「珈琲豆」は焙煎のスタイルによって、大きく2 つの種類に分けられます。

それが「自家焙煎珈琲」「大手珈琲」です。

ざっくり説明すると、【販売している場所で豆を焙煎しているか】【工場などで大量に

焙煎したものをパッケージに入れて販売しているか】という違いになります。

 

それぞれの詳しい違いについて、自家焙煎珈琲のメリットとデメリットをご紹介し

ながらお話ししていきます。

 

 

♦︎自家焙煎珈琲のメリット:『店内で焙煎ができるから豆が新鮮』

自家焙煎とはその名の通り、自家=店内(もしくは隣接している小工場など)で提供するのに必要な分だけを焙煎して販売しているため珈琲豆の鮮度が高いことが挙げられます。

 

珈琲豆は焙煎すると途端に多種多様で芳醇な香りを放ちますが、それと同時に鮮度の劣化が加速します。私たちに馴染みの深い「お米」も同じですよね。生米の時には想像もできないほど香り・味わいともに芳しいものとなりますが、加熱すると品質は一気に劣化を早めます。

そのため、鮮度の高い豆を提供できることは、美味しい珈琲であることと直結するというわけです。

 

美味しい珈琲は「3 たて」が重要と言われており

・煎りたて

・挽きたて

・淹れたて

の 3 つの条件を満たすものが美味しい珈琲になります。

 

自家焙煎珈琲の場合、この「3 たて」を全て店内でコントロールする事ができるため、常に条件を満たした美味しい珈琲が飲めるということです。

反対に大手珈琲の場合、大型の工場で何トンもの大量の豆を一度に焙煎し、パッケージに小分けにされてスーパーや小売店に並びます。輸送されている期間、私たちが購入するまでお店に陳列されている期間などを含めるとどうしても「煎りたて」という条件を満たすことが難しく、自家焙煎珈琲には味で劣ってしまう場合が多いのが事実です。

言わずもがな「煎りたて」は3要素の中で要の部分になりますので、このポイントを失うと後の2つの条件を揃えても、美味しい珈琲を味わうのは難しくなるといっていいでしょう。これもお米と同じで、どんなに綺麗に茶碗によそっても、どんなによそいたてであっても、それが炊飯から1ヶ月経ったものだったら… ですよね?

 

 

♦︎自家焙煎珈琲のデメリット:価格が高い

「美味しさ」という点では優れている自家焙煎珈琲ですが、豆の仕入れから提供までを全てそのお店で一括管理している場合が多く、また個人店では原料の生豆を大量に仕入れる事が難しいため提供価格は比較的高くなることが一般的です。

前述したように、テイクアウトのカップでも 1 杯 500〜1000 円前後する店舗もしばしば見受けられます。

 

その反面、スーパーや小売店でまとめて販売されているコーヒーは手頃でいろんな種類を試しやすいというメリットも確かにあるでしょう。

 

 

 

♦︎大手珈琲にしかないメリット!?

これはあまり耳にしない情報ですが、筆者が行きつけの喫茶店のマスターに教えていただいた事があります。

それは、大手珈琲にしかないメリットがあるというお話しでした。

それはズバリ「大量に焙煎する」ことだそうです。

大きな釜で炊いたお米が、普通の炊飯器で炊いたものより美味しく感じるように、珈琲豆も大量に焙煎する事でしか得られない味わいが生まれるということでした。これは、実際に検証する事が難しいのですが、昔からお店をやっている喫茶店では大型の工場で焙煎した珈琲を直接買って提供している場合があるため、「大量焙煎」かつ「煎りたて」の条件を満たす事ができる故の独自の味わいを提供できるという説明でした。

「自家焙煎もできるけど絶対にやらない」というこだわりの強いマスターの仰る話しなので、きっとそうなんだと思いながらマスターの美味しいブレンドコーヒーをいただきました。

 

「大量」というのがどれほどなのかは要点ですが、確かに一定のまとまった量の豆を安定したカロリーで焙煎するのであれば、焙煎のコントロールを掴めるということもあるでしょうし、それによって得られる「特有の味わい」もあるのかもしれません。

 

 

♦︎まとめ

自家焙煎珈琲と大手珈琲について、少しでもお分かりいただけたでしょうか。

 

焙煎とは、珈琲豆の煎り加減のこと

=浅煎りは色が薄く酸味系の味わいでさっぱりしている。

深煎りの豆は色が濃く苦味系の味わいでコクがある。焙煎の加減によって、同じ豆でも味わいが大きく変化するため好みが分かれる。

 

 自家焙煎と大手珈琲の違い

=自家焙煎珈琲は鮮度が高く、美味しい珈琲である場合が多い。

大手珈琲は味では劣る傾向にあるが、手頃で色々な味を試しやすい。(入手方法によっては独自の味わいもある)

 

 

いかがでしたでしょうか。

 

皆さんもご自身のお気に入りの珈琲を見つけて、より楽しいコーヒーライフを送っていただけることを願っています。あまりこん詰め過ぎずに、ゆったりと珈琲を楽しむ事も大切なポイントですよ。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

  


この投稿をシェアする



← 投稿順