パプアニューギニア・天空の森・修道院のコーヒー(ハセン農園)20/21
チョコレートのようなコクと甘みを感じ、赤ワインのような余韻のコーヒー
お薦めの焙煎度はこの豆の持ち味が最大限に引き出される中深煎り。甘い香り、冷めてくると出てくる心地よい酸味、ダークチョコレートのような甘味と、赤ワインを想わせるコクがあるコーヒーです。
生産地 |
パプアニューギニア Mt.Kubor, Jiwaka Province |
農園 |
マウントクボー・ハセン農園 |
標高 |
1,800m |
精選方法 |
ウォッシュト、天日乾燥 |
品種 |
ティピカ種、ブルボン種 |
【宣教師により持ち込まれたコーヒー 】
1885年にカソリックの宣教師により、コーヒーが初めてパプア・ニューギニアに伝えられましたが、ニューギニア島の中央部のハイランド地方は険しい山々の峰に阻まれ、この地に宣教師が足を踏み入れたのは1920年になってからと言われています。
ハイランド地方ゴロカ付近でコーヒーの栽培が始まったのもこの頃で、そこからハイランド地方全体に栽培が広がりました。
その後、ハイランドの中央部に道路ができ沿岸部とつながり、町がつくられ学校や病院がつくられていきましたが、そこからさらに僻地に住む子どもたちは、遠く離れた町の学校へ毎日通うことはできませんでした。
また、徒歩しか交通手段を持たない村人は病気の時に町の病院へも行くことができない厳しい暮らしがありましたが、そうした村人の暮らしを支えてきたのが、キリスト教の修道会です。
古くから山間部の僻地に修道院と学校、病院をつくり、村の暮らしを支えてきました。
ハセンの村は、朝には眼下の谷に雲海が広がる山の尾根に広がる美しい村です。
村の周辺の山肌には森が広がり、コーヒーが植えられ、収穫の時には村のみんなで力を合わせ、コーヒーチェリーが手摘みされ、山からひかれた水で洗われコーヒーの生豆がつくられていきます。
ハセンコーヒーは、雲海の上の美しい村で、修道院と共に暮らす村人により丁寧につくられた森の恵みの自然のコーヒーです
日本の国土の2倍の面積を持つニューギニア島
4000m級の山々が連なる2つの山脈が並行し、島の東西に連なります。
この2つの山脈に挟まれた高地のワギバレーと周囲の山岳地方は、オーストラリアの植民地時代からコーヒー栽培が行われ、宣教師がもたらせたとされるティピカなど、原種に近いコーヒーの樹が数多く、今も大切に育てられています。
ハセン農園は、ハイランド地方南側にそびえる山脈マウント・クボーの尾根に広がります。
マウント・クボー周辺は、かつては氷河に覆われ、そのなごりを思わせる緩やかな尾根が広がる美しい山間の村です。
朝方の気温は10℃以下まで下がる高地特有の気候で、厳しくも豊かな自然の中でコーヒー生産が行われています。 朝には眼下のワギバレーに広がる雲海を眺める事ができ、天空の森でハセンコーヒーは栽培されています。